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eKYC問題点

「オンライン上で本人確認ができる」として注目されているeKYC。しかし、あらゆるサービスにはメリットだけでなくデメリットも存在します。ここでは、eKYC導入後に考えられる問題点やその解決策などを紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

eKYCにおける現状の課題

不正認証による被害が多い

近年、オンライン決済事業をターゲットとした不正取引が多発しています。このようなトラブルが発生するのは、本人確認の不十分さが原因です。これまでの本人確認方法は郵便を活用していることが多いため、事業者と利用者の両方にリスクがありました。

これらのリスクを回避するためにeKYCを導入する企業が増加傾向にありますが、eKYCは本人確認のためにスマホで本人確認書類を撮影・送信しなければなりません。万が一スマホを紛失した際にはトラブルの原因となってしまうため、今後の課題として取り上げられています。

サービスによっては、精度が低く手間がかかる

eKYCを導入しても、システムの作動がうまくいかず手間がかかってしまうケースも存在します。原因として考えられるのは、「撮影した画像のピントが合っていない」「角度や光度に関する問題」の2点です。

また、eKYC自体の精度が低いことからサポートに手間がかかったり、結果的に本人確認書類の郵送が必要となってしまう場合もあります。もしもこのようなトラブルが何度も発生してしまうと、利用者に「登録するのが面倒くさい」と感じられてしまうでしょう。

データ連携やアプリケーションの開発が必要

eKYCにはブラウザ版とアプリ版の2種類があり、どちらも導入の際には初期コストがかかります。具体的に、ブラウザ版では申し込み手続きをするためのサイトとの連携が、アプリ版では新しいアプリの開発や既存アプリへeKYC機能を追加する作業が必要です。

もちろん、どちらを採用するにせよイニシャルコストはかかるため、一時的に金銭的負担は大きくなります。利用するサービスや必要となる機能によって価格は異なるので、しっかりと調べてから導入してください。

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問題点を解決するためのサービス選び

認証精度の高さをチェック

eKYCを導入するにあたり最も重要なのは、利用者に使いづらさを感じさせないことです。利用者の中にはスマホを使い慣れている人だけでなく、簡単な操作しかできない人もいます。そのため、どんな人でも「使いやすい」と感じられる高精度のものを選びましょう。

どのサービスを選ぶか悩んでいる場合は、顔認証の精度が高いかどうかで判断してください。認証精度の高いサービスを選ぶことで、精度の低さからくる手間の問題をなくせます。

導入実績の多さ

導入実績が少ないサービスは、セキュリティなどの信頼性が確認しづらいというデメリットがあります。一方で、導入実績が多いサービスであれば導入企業が確認でき、セキュリティの厳しい業種にも使われるサービスを探せると説明してください。

また、導入実績の多いサービスは、多くのユーザーからのあらゆるニーズに応えるための豊富なノウハウを有しています。そのため、万が一システムにトラブルが発生した場合でも、スピーディーかつ確実な問題解決が期待できるでしょう。

自社開発が不要なサービスを選ぶ

eKYCサービスを選ぶ際は、自社開発が不要なパッケージサービスを選ぶのがおすすめです。そもそも、eKYCサービスにはUIのカスタマイズ性が高いものと低いものがあります。一見すると「カスタマイズ性が高い方が良いのでは?」感じられやすいですが、拡張性が高いぶん開発に期間がかかってしまうのです。

一方で、自社開発が不要なパッケージサービスは管理の手間やコストの削減ができ、加えて自社に合った本人確認手続きを構築できます。

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eKYCができないケース

機種・動作環境が対応していない

eKYCはシステムによって推奨されている機種や動作環境があるため、対応していない機種・動作環境だとeKYCを利用できない場合があります。そのため、eKYCが必要なサービスを利用する際は、自身のパソコンやスマホが推奨されている機種・動作環境かどうかをあらかじめ確認しておきましょう。また、eKYCを導入する企業側も、利用者に分かりやすいように推奨している機種・動作環境を記載する必要があります。

動作環境が対応している場合は?

推奨されている動作環境なのにeKYCを利用できない場合は、サービスを提供している事業者に問い合わせましょう。事業者によっては「よくある質問」としてeKYCが利用できない事例と解決方法をまとめているため、問い合わせ前にそちらも合わせて確認しておくことをおすすめします。

問い合わせる際は、自身の端末の機種・動作環境、よくある質問に掲載されている解決策で実行したものがあれば一緒に記載すると、問い合わせがよりスムーズに進むでしょう。

顔・書類の認識不良

eKYCの認証精度の低さや被写体のピンぼけ・ブレなどで顔や本人確認書類を認識できず、読み取りに失敗する場合があります。撮影する際はカメラのレンズに汚れが付いていないかを確認し、シャッターを押す前に画面内の被写体をタップしてピントを合わせましょう。ピントがうまく合わない場合は、カメラとの距離を変える、またはスマホのオートフォーカス機能で調整してください。

スマホでの撮影に慣れておらず、手ブレしてしまう場合は、腕を台の上などに置いて固定すると撮影が上手くいきやすくなります。

カメラが起動しない・使用できない

eKYCが推奨している動作環境なのにも関わらず、カメラが起動しない場合は端末の設定が原因の可能性があります。ブラウザの設定を開き、カメラの使用が許可されているかどうかを確認しましょう。また、複数のブラウザタブを開いており、他のタブでカメラが起動になっていることで、カメラを使用できないケースもあり。その場合は不要なタブを閉じ、端末を再起動することで正常に動作することもあります。

設定を変更したり端末を再起動したりしても解決しない場合は、サービスを提供している事業者に問い合わせましょう。

別アカウントで本人確認済

別のアカウントですでに本人確認を行なっている場合は、eKYCが利用できません。希望するアカウントでサービスを利用したいのであれば、本人確認済みの別アカウントの解約が必要です。アカウント解約の手順については、サービスの案内をご確認ください。

住所変更後の本人確認書類が使えない

住所を変更すると、本人確認書類に変更内容が直筆で書かれたり、裏面に記載されたりします。このような場合、表記されている情報と登録されている書類の仕様との整合性が保たれないために、eKYCでは情報を読み取れず、エラーになってしまうケースが発生します。そもそもeKYCでは手書きの情報やイレギュラーな表記などは識別されません。そのようなケースに該当する場合は、その他の本人確認書類を利用したり、サービス提供事業者に問い合わせたりする必要があります。

本人情報の確認ができないと表示される

本人確認書類をシステムに読み込ませて申請を行った後、システムが本人情報について「確認できませんでした」と表示することもあります。このような場合、本人確認書類の有効期限が切れている、または表記内容と最新情報の間に齟齬がある可能性もあります。その場合は書類の不備や訂正印などを確認したうえで、他の書類を利用するといったことが必要です。

ICチップが反応しない

マイナンバーカードなどのようにICチップを搭載したカードをICカードリーダーで読み取って登録や申請、ログインなどを行おうとした際に、ICチップが適切に反応しなかったり情報が読み取れなかったりといったケースも少なくありません。

このような場合、ICチップやカードの状態が悪かったり、カードリーダーに不具合が生じていたりする可能性があります。カードリーダーとパソコンの接続が悪い場合は、機器を再接続することで情報を読み取れることもあります。

通信状況が不安定

パソコンのOSや動作環境がシステムに合致しており、必要な機器も揃っているにもかかわらずeKYCが適切に利用できない場合、そもそもインターネットの通信環境が不安定であったり接続障害が起きていたりする可能性があります。

通信環境が悪い場合、手続きの途中で画面がフリーズしたり、送信時にエラーが生じたりするため、正常に手続きが進まない場合は通信状態や通信速度のチェックを行うことも大切です。またパソコンの他のシステムやアプリが作動しているせいで、CPUやメモリが限界に達していないかも合わせてチェックしてください。

ekYCの認証をクリアするコツ

厚みの撮影

厚みを撮影する際は、真横から撮らずにカメラに向かって45度ほど傾けると、画面の枠にぴったりと合わせることができます。また、本人確認書類の厚みと正面の両方が確認できるように持ち、写真や文字が指で隠れないようにしましょう。また、本人確認書類と背景の色が一緒だと厚みを認識しづらくなってしまうため、背景色にも注意が必要です。

本人確認

本人確認書類

本人確認書類を撮影する際は、コピーではなく原本を使用します。本人確認書類を明るく平らなところに置き、書類以外のものが映らないようにしましょう。

また、濃い影や光の反射が入らないように注意が必要です。光の反射が入ってしまう場合は、壁に立てかけると撮影がうまくいきやすくなります。ただし、壁と本人確認書類の色が同じだと境界が分かりづらくなり、認証不良を起こしやすいので要注意。本人確認書類の四隅が映るようにピントを合わせ、撮影します。

顔写真

顔写真を撮影する際は、眼鏡の有無や髪型など本人確認書類の写真となるべく合わせるようにしましょう。画像加工もNGです。カラーコンタクトは外し、明るい場所で撮影します。この際、濃い影や光の反射が入っていないか確認しましょう。顔認証でまばたきなどのチェックが必要なeKYCは失敗しやすいため、ゆっくり大きく動かすと成功しやすくなります。

編集チームまとめ

eKYCにも問題点があり、それを解決するには自社に合ったセキュリティ・実績が充実したサービスを選ぶ必要があります。eKYCは利用者の個人情報を扱うシステムのため、使いやすさとともに大切な情報を守るためのセキュリティが高いかどうかをしっかりと確認しなければなりません。

以下のページでは、導入しやすく実績のあるサービスについて、特徴や導入事例などをまとめているので、eKYCの導入を考えている人はぜひチェックしてみてください。