eKYCのライブネスチェック

ライブネスチェックとは

ライブネスチェックとは、カメラの目の前に本人がいることを判別する技術です。まばたきや手ブレ、画面の反射などを判別して、カメラの目の前に本人がいるかどうかを確認します。

まばたきだけで判別できるため利用者の負担が少なく、操作もしやすいことから、世界中の空港や金融機関で採用されています。

まばたきによる静止画ではないことの検知

人の「まばたき」を自動検知することで、事前に撮影された静止画や動画ではないことを確認できます。認証の際には、顔認識ソフトウェアがリアルタイムで顔をスキャン。保存されているデジタルモデルと比較します。

これにより、限りなく人間に近い3DCGモデルであっても、カメラの前にいるのが生身の人間でないと判断できます。微細な動きを自動検知することから、アクティブ・ライブネスチェックとも呼ばれます。

光の反射や手ブレの検知

顔の凹凸に応じた光の反射や手ブレを検知して、本当にその場で本人が撮影しているかを認証するものです。紙やデジタルスクリーン、3Dプリントされたマスクではないかを検出でき、、生身の人間ではないことを示すサインがないかを、アルゴリズムを使った生体サンプルによって分析します。

アクティブ・ライブネスチェックに対し、この技術はパッシブ・ライブネスチェックと呼ばれます。

eKYCのライブネスチェック実施によるメリット

精度と速さを両立した本人確認が可能に

ライブネスチェックは、事業者によって照合精度を自由に設定できます。本人を本人ではないと認識する「本人拒否率」を低く設定した場合、他人を本人と誤認してしまう「他人受入率」は約50万分の1という高精度な照合が可能です。

ライブネスチェックの照合処理速度は、1件あたり約2秒と高速です。通信を含めても3～4秒と短い時間で照合できることから、本人確認のスピードが従来よりも各段にアップします。

使い回しなどの不正検知が可能

ライブネスチェックの照合エンジンは、ディープラーニングによって常に精度が高められています。

申込者の顔写真と過去の申込データ、事業者が保有するウォッチリストを照合することもでき、使い回しなどの不正検知も可能。認証データの使いまわしによる、他人のなりすましも防止できます。

バックオフィスの負担を軽くできる

スマートフォンで撮影した顔写真と本人確認書類だけで本人確認が可能になるライブネスチェックは、事業者のバックオフィス負担の軽減にも役立ちます。eKYC以降にはスタッフによる目視での書類突合確認が必要ですが、本人確認業務もアウトソーシングで行えばさらなる負担軽減も可能です。